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九州の近代化遺産・産業遺産を見て・調べて・紹介!するブログ

「熊本の近代化遺産(上巻)」発売

みなさま、明けましておめでとうございます。
本年も「九州ヘリテージ」とゴン太をよろしくお願いいたします。

 さて、当サイト(ブログ)も年間1回だけの更新が定着してしまった感がありますが、もうこればっかりは言い訳できませんね。申し訳ございません。
サイトの運営をちゃんとやりたいという思いもありましたが、昨年は予告していました「熊本の近代化遺産」という本を作ることに専念しておりました。

 そしてついに(2013年11月末ですが)「熊本の近代化遺産(上巻)」を出版することができました。この本は熊本産業遺産研究会と熊本まちなみトラストという2団体の会員を中心としたメンバーで取材・執筆・編集をしており、私も取材から執筆、写真撮影、編集作業を担当しました。2年前に出版した「肥薩線の近代化遺産」でも執筆・編集は体験していましたが、今回はなんと上巻・下巻の同時進行の作業であったために予想以上に激務!もう本当に私にとって2013年はこの「熊本の近代化遺産」一色の1年でした。

熊本の近代化遺産(上巻)


「熊本の近代化遺産(上巻)」は、熊本市と上益城郡と宇城地域(県央)に残る近代化遺産を収録。そして「熊本の近代化遺産(下巻)」は県北と県南、天草地域を紹介していますが、この下巻ももうすぐ発売されます。もう少しお待ちください。
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1年が過ぎてしまった訳だが…

皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

前回の記事も同じ文章から始まっていますね。1年が過ぎるの早いものです。
なんだかんだで1年放置しちゃいまいしたので、もう誰も見てくれていないと思いますがひとつ告知を。

2013年中に2冊の本を出版する予定です。もちろん単著ではありませんが、取材・執筆・写真撮影・編集まで関わらせてもらっています。

詳細はまた後ほどこのブログで紹介したいと思います。


京都大学火山研究センター
京都大学火山研究センター・1928(昭和3)年
(熊本県南阿蘇村)
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新年のご挨拶とお知らせ

 皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 昨年の大震災以降、更新を停止しており皆様には随分とご心配をお掛けいたした。ほったらかしになってしまった理由は複合的なものです。他にサイトを2つ立ち上げたことや、新しい事に取り組んだりして時間的な余裕がなくなり、また、大きなイベントなどもあり精神的にも余裕が無くなってしまいモチベーションが低下してしまいました。

 しかしどうにか一区切りは付きましたので、新年を迎えたのを機に心機一転し「九州ヘリテージ」の活動を再開します(宣言するほどの事ではありませんが…)。でもこのブログ「雑記帳」は、今までとは違うものになります。とにかく見てきたものや気になるものをバンバンUPしていき、まさに「雑記帳」的な内容にしていきたいと考えておりますので、記事の中身は薄くなるかも?です。

 実は今までに、現地で見てきたけど詳細が分からなかったり調べていなかったりで、雑記帳で紹介するタイミングを逃した“お蔵入り”物件が数多くあります。まずはそれらも含めて今後UPしていきたいと思います。

 新年早々どうでもいい内容になってしまいましたが、みなさん今年もよろしくお願いいたします。

松本邸
旧松本家住宅(北九州市)

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東日本大震災

 この10日あまり、テレビやWebにて伝えられる被災地の様子を見ていましたが、その惨状には言葉もありません。

 この度の地震・津波でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、被災された地域のみなさまにお見舞い申し上げます。そして1日も早く復興されますよう心からお祈り申し上げます。
ゴン太の独り言 | permalink | comments(5) | trackbacks(0)

肥後銀行旧御船支店

 熊本県のほぼ中央に位置する御船町は、かつて酒造で栄えた町です。その中心部を東西に御船川が流れており、左岸には古くからの商家や酒蔵などが建ち並び商店街も形成されていました。川沿いには白壁の大きな酒蔵がいくつも建ち並び、その光景は壮観だったといいます。

 しかし昭和30年代に、御船川の対岸(御船川右岸)に国道が整備されたことにより、街並みに大きな変化がおこります。町の中心ともいえる役場や郵便局、また警察署や保健所、職業安定所など多くの官公庁がその国道側に移転。それに追従するように銀行や企業の支店、商店なども移り、国道沿いは市街化していきました。

 その結果、旧市街には魅力的な古い街並みの光景が多く残されることになります。ただ残念なことに現在酒造業は一軒も残っておらず、御船川沿いの酒蔵も河川改修により全てなくなっています。それでも、商家や民家などに白壁土蔵造りの建物が多く残されており、町並みの中にそれらを見つけながら散策を楽しめるエリアになっています。

 さて、前置きが長くなりましたが、その旧市街の中心を抜ける大通りに、一見して“銀行”であったであろう立派な建物を見つけました。現在は職業訓練校の看板が掲げてあります。

肥後銀行御船支店

 ご近所の老人に話しを聞くと「今から30、40年前まで肥後銀行の支店があったんだよ」と。なるほど「肥後銀行旧御船支店」と言うわけです。何時ごろ建てられたかまではご存知ないよう。

肥後銀行御船支店

 別角度から。建物自体は木造で瓦葺。入口はシャッターが閉められ、中をうかがうことはできませんでした。

肥後銀行御船支店

 全体的に派手さはありませんが、壁面の装飾などは随分と細かな仕事がしてあります。

肥後銀行御船支店

 軒裏を見上げて。コーナー部分の処理がおもしろい。

肥後銀行御船支店

 現地で建物を見ながらいつの時代のものなのか推測するのも楽しいものです。私は昭和初期かな?とも思ったのですが、敷地脇には煉瓦の塀も残っており案外古いのかも…。で、結局見当も付きませんでした(笑)。みなさんどう思います?

 正解ですが、この建物は大正10年9月1日に旧肥後銀行(現在の肥後銀行ではない)の御船支店として開設されたもの。大正12年に合併により安田銀行御船支店となりますが、昭和3年に肥後銀行が譲り受けます。そして昭和52年まで「肥後銀行御船支店」として使われていました。肥後銀行御船支店としては、老朽化やオンライン化への対応などの理由で国道沿いに新店舗を建設し移転しています。

 肥後銀行御船支店だったこの建物、熊本県内に残る大正時代の銀行建築として貴重な建物ではないでしょうか。


Googleマップのストリートビューアーでこの建物前の通りを見ることができます。ちなみに、この通りには明治時代に2日間だけ熊本県庁が置かれていました。県庁跡を示す標柱をストリートビューアーでも見ることが出来ますよ。


【参考文献】
「御船町史」御船町史編纂委員会編・御船町・2007年
「肥後銀行50年史」肥後銀行企画室年史編集班編・株式会社肥後銀行・1977年
「肥後銀行70年史」肥後銀行企画部年史編纂担当編・株式会社肥後銀行・1996年

【取材協力】
株式会社肥後銀行 文化・広報室
遺産探訪/建築・土木関連 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)
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