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三菱重工熊本航空機製作所引込線

 熊本市健軍に陸上自衛隊の駐屯地がありますが、そこには終戦時まで三菱重工の工場があり、主に爆撃機などの製造を行っていました。数キロ離れた場所にJR豊肥線が通っており、現在のJR水前寺駅あたりから分岐させた引込線が工場まで伸びていました。その引込線は一部を除き現在は車道になっていますが、地元ではその道路を「ひっこみせん」と今でも呼んでいるそうです。

 さて、その三菱重工工場跡からJR水前寺駅付近まで通っていた引込線ですが、現在道路としての線形のみしかその痕跡がありません。しかし、それ以外に唯一残っていた遺構があったのです。当時、引込線が国鉄豊肥線と接続されてる部分に門が設けられていました。なんでも国鉄側の線路にまちがって人が入ってくることがあったらしく、引込線へ列車が行き来する時以外は門が閉まっていたとのこと。なんとその門が現在まで残っていたのです。門としては機能していませんが、石で出来た大きな門柱が2本、民家のコンクリート塀に取り込まれるようにして残っていました。私としては面白い風景なのでいつか写真に撮ってやろうと考えていました。

 私の同僚がその近くに住んでいるのですが、やはりその塀に取り込まれた門柱が不自然なのでずっと不思議に思っていたそうです。その同僚がある朝職場で「あの門柱の民家、通勤時に前を通ったら取り壊しの最中だったよ」と言うではありませんか!正に寝耳に水。家だけ壊して塀はそのままだったらいいのだが、と祈りつつどうにか時間を作って慌ててカメラを持って飛んでいきました。しかし結果は…。下の写真の通りです。門柱は既にトラックの荷台に横になってました。工事をしていた人の話では「あー、お兄ちゃんくる2、30分前くらいかな。倒したのは。」

引込み線の門柱

 何十年もそこにあったのに、僅か2、30分の差で写真が撮れなかったのが悔しいのも本音です。しかしそれ以上にショックだったのは、こういう遺構は実にあっさりと前触れなく無くなっていくということでした。歴史的価値が認められている建物でさえも取り壊されていく流れの中で、多くのこのようなとても小さな遺構は、誰にも知られることなく姿を消していくのでしょう。
 この時しみじみ思いました。「見つけたらすぐ写真とっとけ」それから「今日ある遺構も明日はない」


現在は何も残っていませんが、一応あった場所を記しておきます。

【関連記事】
旧三菱重工熊本航空機製作所
遺産探訪/鉄道・橋梁関連 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

もう一年近く前のことだったんですねー
引き込み線がカーブし始めるトコあたりでしょうか??

ごんた | 2007/07/02 9:10 AM
>ごんたさん
やがて一年ですねー。門柱が建っていた所は現在はコインランドリーになっているようです。位置は記憶があいまいにならないうちに地図に記しておきますね。記事に地図を追加しました。
ゴン太@管理人 | 2007/07/03 1:27 AM
MAPありがとうございます
あぁ、やっぱりこの辺ですね!!
ごんた | 2007/07/03 8:46 AM
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