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カザレー式アンモニア合成塔

 宮崎県延岡市は旭化成株式会社の発祥の地であり、現在も多くの工場や関連会社などがあります。その中のひとつ、旭化成薬品工場の敷地内に"カザレー式アンモニア合成塔"が展示保存されています。

カザレー式アンモニア合成塔

 旭化成のルーツは日本窒素肥料株式会社(現・チッソ)にあります。延岡の旭化成薬品工場は大正12年に日本窒素肥料の延岡工場として建設され、創業者の野口遵がイタリアで特許を買ったカザレー式アンモニア合成法を世界で初めて実用化した工場です。記念広場に展示してある装置は当時のもので、銀色の合成塔は英国アームストロング社製、圧縮機はイタリアのフィレンツェ社製。この装置を使った新しいアンモニア合成法の成功により延岡ではベンベルグ、レーヨン、火薬などの化学工場が次々と建設され大きく発展してくことになります。戦後、財閥解体のもとに日窒から企業分割されることになり、延岡工場は昭和21年に旭化成工業として再出発し現在に至っています。

カザレー式アンモニア合成塔 圧縮装置など

 宮崎県延岡市で実用化されたカザレー式アンモニア合成法。実は熊本県八代市(旧・鏡町)に大正15年まで操業していた日窒鏡工場にて行う予定のものでした。鏡町ではカザレー式新工場の起工式まで行われましたが、最後まで地元の承認が得られず建設は断念。急遽建設地を変更することになりますが、発電用の水資源が利用しやすいということなどから宮崎県延岡市に建設されました。

旭化成薬品工場

 現在の旭化成薬品工場の入り口。この建物も大正12年の工場竣工時からのものです。以前紹介しましたが、他にも工場敷地内には当時の建物が多く残されています。
 日本窒素肥料株式会社と創業者の野口遵、日窒鏡工場については当サイトの「報告書」にて「曽木発電所遺構」「日窒鏡工場・小千代橋」のレポートでも触れていますので興味のある方はどうぞ。
遺産探訪/工場・電力関連 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

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