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サッポロビール旧九州工場

 私が九州内で見た最大規模の煉瓦建築物は、サッポロビール旧九州工場の醸造棟です。写真で見たことはあったのですが、実物を見てみるとその巨大さに圧倒。よくぞこんなに煉瓦を積み重ねたものです。(写真は全て夕陽に照らされているために色調が変になってしまいました)

旧サッポロビール醸造棟

 煉瓦造7階建、建築面積約1211.73平方メートル、延床面積3029.33平方メートル。内部にはドイツ製の醸造装置などが残されているそうです。

旧サッポロビール醸造棟

 福岡県北九州市のJR門司駅北口に隣接するように位置するこの建物は、大正2年に帝国麦酒門司工場として竣工し「サクラビール」の生産を開始。以後「桜麦酒」「大日本麦酒」「日本麦酒」「サッポロビール」と企業名称は変わりながらもビール工場として操業されてきましたが、平成12年にサッポロビールの新工場が大分県日田市に完成し移転したために87年の歴史に幕を落とします。

旧サッポロビール醸造棟

 工場跡地には複数の貴重な煉瓦建築物が残っているため、それらの保存・活用についてサッポロビール株式会社、北九州市、地元の有志などで協議されることに。平成14年に北九州市が「れんが工房のまち」としての位置づけを示し、この煉瓦建築物の保存・活用・運営を行うNPO法人もつくられました。

 そして現在、工場跡地にあった4つの煉瓦建築物はそれぞれ「北九州市立門司麦酒煉瓦館」「赤煉瓦物産館」「赤煉瓦交流館」「旧醸造棟モニュメント」として保存・活用され、全体を「門司赤煉瓦倶楽部プレイス」として北九州市とNPO法人門司赤煉瓦倶楽部により運営されています。

 こちらは醸造棟に隣接する「北九州門司麦酒煉瓦館」。大正2年に事務所棟として建てられたもので、現在はビール工場の博物館として活用されています。


 2階建で、建築面積210.74平方メートル・延床面積446.27平方メートル。醸造棟とは少し趣の異なる建物で、装飾なども細かく施されています。


 この巨大な醸造棟は老朽化が激しいために、内部の一般公開は行われていません。しかし貴重な古い醸造機器などもそのままらしいので是非内部を見てみたいと思っていたらステキなイベントを発見!
国登録有形文化財登録記念 旧サッポロビール醸造棟一般公開
日時:2007年5月27日(日) 入場無料・120名様限定・要事前申込
詳細はコチラ(門司赤煉瓦プレイスWebサイト内イベント告知ページ)
このような情報ってこまめにチェックしておかないと見逃してしまいがちですねえ。今回はこの記事を書くために、たまたま門司赤煉瓦プレイスWebサイトをチェックしていてこのイベントを知りました(汗)。

関連サイト:
門司赤煉瓦プレイス
地域文博 高炉館

参考文献:
北九州の近代化遺産
遺産探訪/工場・電力関連 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

これスゴイですねぇ、、まるでドイツみたいです、、
ここで近年までビールを作ってたんでしょうか??にしても煉瓦作りって地震がきたら崩れそう(笑)
ごんた | 2007/05/11 8:44 AM
>ごんたさん
この建物で平成12年までビール作っていたようですよ。現在の建物を見ると、最近まで稼動していた工場だとは思えませんね。記事内の関連サイト「地域文博高炉館」の産業考古学のコーナーで紹介されている写真は整備される以前のもののようで、外観に無数のパイプが張り巡らされている“工場”の姿を見ることができます。
ゴン太@管理人 | 2007/05/12 11:44 AM
創業当初の名称は「帝国麦酒門司工場」、営業停止時の名称は「サッポロビール九州工場」です。ご参照ください。
工場の操業過程において、内部はRCでそれ相応に補強してあります。この間の福岡県西方沖地震では、かなり揺れましたが損壊などはありませんでしたよ!
庵田 | 2007/05/14 1:29 AM
>庵田さん
ご指摘ありがとうございます。早速訂正させていただきました。
なるほど内部をRCで補強してある訳ですね。ずっと現役であったからこそ補強されて使われ続けられ、地震にも耐えることができたのでしょうね。
ゴン太@管理人 | 2007/05/14 2:41 AM
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北九州市門司区の門司駅近くに残る旧 サッポロビール九州工場 醸造棟の内部の一般公開が、2007.5.27に行われます。見学には申し込みが必要で定員があります。申し込み等、詳細は門司赤煉瓦プレイスのウェブサイトをご覧下さい。
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