2007.11.01 Thursday
三菱古賀山炭鉱 竪坑櫓
佐賀県多久市にある三菱古賀山炭鉱跡に、非常に珍しい鉄筋コンクリート造の竪坑櫓が残されています。その存在をtksさんのブログ「ALL-A」で知ったのですが、写真から伝わるその迫力に圧倒され、いつかは訪れてみたいと思っていました。形こそ三井三池炭鉱の万田坑や宮原坑の竪坑櫓に似ていますが、コンクリートの太い柱で組まれた立体ラーメン構造からは一味違う力強さが感じられます。

大正6年に完成し、昭和42年の閉山まで使われていたとのこと。地元の人に話を聞いてみたのですが、周辺に残っていた炭鉱施設も全てなくなり現在唯一残るのがこの竪坑櫓だそうです。

櫓の高さは25m。周囲に高い建物がないため遠くからでもよく目立ちます。

大正時代にこれだけのものを造るとなると、とても高い技術力が必要だったことでしょう。コンクリートの表面は傷みも少なく、全体的にまだまだしっかりしている感じがします。

面白い(怖い)のがこの階段。滑車などのメンテナンス用の階段だと思うのですが、さすがにこれを登るのはちょっと…。

階段は急角度なため、一段一段の奥行きもこんな程度。しかも中は空洞。

櫓の上部。階段を登った先には足場があったようですが、現在は金属製の支えだけが残っています。
拡大地図を表示
竪坑櫓は石材会社の敷地内にあるので、立ち入るためには許可が必要。私が訪ねたときに聞いた話では、結構見学者は多いとのこと。
【関連記事】
「雑記帳・三菱古賀山炭鉱 ホッパーと関連施設」
【関連サイト】
「ALL-A」> 三菱古賀山炭鉱 竪坑櫓
【参考文献】
「日本の近代土木遺産 現存する重要な土木構造物2000選」
土木学会土木史研究委員会/編

大正6年に完成し、昭和42年の閉山まで使われていたとのこと。地元の人に話を聞いてみたのですが、周辺に残っていた炭鉱施設も全てなくなり現在唯一残るのがこの竪坑櫓だそうです。

櫓の高さは25m。周囲に高い建物がないため遠くからでもよく目立ちます。

大正時代にこれだけのものを造るとなると、とても高い技術力が必要だったことでしょう。コンクリートの表面は傷みも少なく、全体的にまだまだしっかりしている感じがします。

面白い(怖い)のがこの階段。滑車などのメンテナンス用の階段だと思うのですが、さすがにこれを登るのはちょっと…。

階段は急角度なため、一段一段の奥行きもこんな程度。しかも中は空洞。

櫓の上部。階段を登った先には足場があったようですが、現在は金属製の支えだけが残っています。
拡大地図を表示
竪坑櫓は石材会社の敷地内にあるので、立ち入るためには許可が必要。私が訪ねたときに聞いた話では、結構見学者は多いとのこと。
【関連記事】
「雑記帳・三菱古賀山炭鉱 ホッパーと関連施設」
【関連サイト】
「ALL-A」> 三菱古賀山炭鉱 竪坑櫓
【参考文献】
「日本の近代土木遺産 現存する重要な土木構造物2000選」
土木学会土木史研究委員会/編
【参考】読売新聞 > 九州発 > 昭和39年九州発 > 佐賀県 > 多久市
http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/showa39/002/photo/sh_002_07071801.htm