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三井三池炭鉱勝立坑

 明治28年開坑の勝立坑は三井三池炭鉱の中でも大浦坑、七浦坑に次ぎ3番目に古い坑口です。明治期の主力坑の一つとして活躍し、昭和3年に一旦閉坑されますが、昭和23年に再開坑。しかし、わずか2年で閉坑され現在に至っています。

 Webサイト「日本の鉱山」では、勝立坑第二竪坑遺構を2002年に撮影し紹介されていますが、はたして今でも残っているのか私としては非常に気になっていました。閉坑から58年経った2008年2月にまだ残っているものなのか、半信半疑で現地へ行ってみました。

三井三池炭鉱勝立坑

 緩やかな丘の麓に残る大きなコンクリートの遺構。勝立坑第二竪坑基礎の遺構はちゃんと現存していました。

三井三池炭鉱勝立坑

 石垣とコンクリートで造られた基礎の下部には、閉塞されているものの坑口のような立派な煉瓦アーチが残っています。

三井三池炭鉱勝立坑

 遺構周辺で写真を撮影していると、ちょうど散歩中のおじいちゃんが通りがかり、勝立坑についての話を聞くことができました。話によれば戦後まもなく再開坑した時(昭和23年〜25年)の光景を覚えているとのこと。コンクリート基礎の上に竪坑櫓があり、この煉瓦のアーチはその竪坑へ続く入り口にあたる部分だということでした。遺構の周囲は空き地になっていますが、以前は球場として使われており地域のソフトボール大会などが行われていたという話も聞きました。

三井三池炭鉱勝立坑

 コンクリート基礎の上部を反対側から撮影。上部に柵があるコンクリート部分が竪坑櫓の基礎になるようです。柵の内側を覗いてみたかったのですが、2mちょっと高さがあり足場もなく確認はできませんでした。

三井三池炭鉱勝立坑

 球場跡の空き地はもうすぐ無くなりそう。アパートが建てられるとのことで重機により造成が始められていました。


上記地図右上の「写真」ボタンをクリックすると航空写真を見ることができ、拡大すれば遺構の形状もはっきりと確認することができます。Googleマップでも最近になりようやく大牟田・荒尾の高解像度の航空写真が見られるようになりました。炭鉱関連遺構や炭鉱鉄道跡の遺構探索には非常に強力な味方になり、私としてはうれしい限り。まったく便利な世の中になったものですねえ…。

【関連・参考サイト】
大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ
  > 資料館 > 大牟田・荒尾の歴史遺産 > 勝立坑跡
日本の鉱山
  > 福岡県 > 三井三池炭鉱(大牟田市) > 坑口探訪マップ > 勝立坑
遺産探訪/炭鉱関連 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

おっ!勝立坑ですね(地元では「かっだち」と読みます)
今造成中のところから良く見ると、斜面に煉瓦造の遺構が見えて、やや古代遺跡風なのですが、そこが見事に畑になってますよね。私が好きな風景です。
たんと | 2008/02/22 12:06 PM
>たんとさん

赤煉瓦の擁壁、現場では枯れた藪が深くて気づきませんでした(汗)。
遺構の周囲は家庭菜園でしょうか。手入れが行き届いた小さな畑が取り囲み不思議な光景になっていますね。
ゴン太@管理人 | 2008/02/23 11:09 PM
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