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神山女学校

 阿蘇のカルデラ内に位置する阿蘇市一の宮町宮地。阿蘇神社の参道を中心にした古い街並みにはあちこちに湧水があり、「水基巡りの道」として多くの観光客を集めています。

 そのエリアから少しはずれた静かな場所に、古そうな木造建築を見つけました。道路からは奥まった場所にあり、その大きさから一見して住宅とは違うことがわかります。

神山女学校

 現在はカフェと雑貨のお店として使われているこの建物。お店の方に建物の由来を教えて頂くことができました。それによると元々は洋裁を教える神山女学院の校舎として昭和12年に建てられたものだそうで、昨年の4月からお店として使っているということでした。神山女学院は1902年に設立され、昭和40年には閉校。その後この建物は縫製工場などに使われたりもしたそうです。隣接して昭和30年代に建てられた木造校舎や、校長先生の自宅建物があり、現在はカフェや古美術店として利用されています。

神山女学校

 よく古い木造建築を修復して転用したものの中に、ペンキの厚塗りやその色使いでガッカリするモノありますが、こちらの建物はあまり手が加えられた様子もなく状態も良いようです。外壁は淡いグリーンに塗られていますが、むしろレトロなよい雰囲気を出していると思います。

神山女学校

 店内は木造校舎の趣をそのままに残しています。この廊下も雰囲気満点。床も柱も窓枠、天井までも全て木製。窓ガラスも厚みにムラがある古いモノのようで、向こう側の景色が歪んでいます。

神山女学校

 教室にはちゃんと黒板も残っています。並べてある雑貨は1970年代のものを中心とした古いおもちゃや雑貨。湧水で入れたコーヒーを頂くこともできます。

神山女学校

 教室の壁には備え付けの本棚があり、そのままの使い方で活用されていました。床も壁も本棚も、いい色になっていますね。

神山女学校

 天井の四隅にある換気口に見つけた装飾。小さいところですが面白い。

神山女学校

 店名の「エツ」は、女学校時代の校長先生の名前を頂いてつけたそうです。

 昔から何度も訪れている阿蘇に、このような女学校の建物があったとは正直びっくり。つくづく身近な場所でも知らないことがあるんだと思いました。Webや文献から調べて地域の歴史を掘り起こすのも面白いものですが、このように偶然自分の知らないモノに出会うことも素敵なものですね。 



「etu(エツ)」
所在地:熊本県阿蘇市一の宮町宮地3204
電話:090-3665-8290
営業:午前11時〜午後6時
休:水木曜(祝日は営業)
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